Hiビーズ(石炭灰造粒物) business

Hiビーズ:水質や悪臭を浄化する粒

石炭灰(フライアッシュ)に少量のセメントと水を混ぜて粒状に固めたもので、高い強度と透水性(水はけの良さ)を有することから港湾の軟弱地盤改良材として活用されてきました。最近では、海域及び河口域での生物の生育環境の改善や、ヘドロ浄化などの環境修復材としての活用が注目を集めています。

Hiビーズの特長

  • 色・外観
  • 化学組成

地盤改良材としての特長

  • 粒子径 0~40mm
  • 湿潤密度は1.4t/m3程度 ⇒ 軽い(多孔性)
  • せん断抵抗性 (Φ≧35°) ⇒ 強度大きい
  • 透水係数 (k≧10-2cm/sec) ⇒ 水はけ良い

環境修復材としての特長

  • 軽量性 ⇒ 軟弱なヘドロ層への覆砂
  • 多孔性 ⇒ 生物単体材料(微生物の棲家)
  • シリカ、カルシウムの溶出 ⇒ 藻類の着生と栄養塩類の溶出抑制
  • 透水性(れき材) ⇒ 水質浄化(有機物の好気性分解)

Hiビーズの品質・規格

品質項目 単位 試験方法 規格値 備考
土粒子の密度 g/cm3 JIS-A-1202 2.1~2.4 沖積粘土2.5~2.75、砂質土2.6~2.8、水砕スラグ2.6~2.9
乾燥密度 g/cm3 JIS-A-1225 0.8~1.1 沖積粘土0.5~1.4、砂質土1.2~1.8、水砕スラグ0.8~1.1
湿潤密度 g/cm3 JIS-A-1225 1.0~1.4 沖積粘土1.2~1.6、砂質土1.6~2.0、水砕スラグ0.9~1.3
含水比 % JIS-A-1203 15~35 -
粒度(ふるい) % JIS-A-1204 粒径加積曲線参照 -
透水試験
(40mm以下製品対象)
m/s JIS-A-1218 1.04×10-2m/s (0Ec)
4.99×10-7m/s (6Ec)
-
最適含水比 % JIS-A-1110
JIS-A-1109
15~25 水砕スラグ0.5~3.0
圧潰強度 Mpa JIS-Z-8841 1.2以上 -
三軸圧縮強度(内部摩擦角)
(40mm以下製品対象)
JGS 0524 35以上 (0Ec)
45以上 (6Ec)
礫質土35°、砂質土30°、水砕スラグ35°
重金属の溶出試験 - 海洋汚染基準
(昭和48.2.17 総令6)
基準値以下 陸上利用の場合は「土壌の汚染に係る環境基準」を満足すること
  • 湿潤密度、乾燥密度は最大乾燥密度(最適含水比)の90%密度に突き固めた値である。

粒径加積曲線

供給体制

各需要地には、各発電所および中継基地から陸上輸送・海上輸送により、確実に供給いたします。

活用事例

  • サンドコンパクション(SCP)材・サンドドレーン(SD)材としての活用
  • 京橋川のヘドロ対策(底質改善材)(広島)
  • 福山港内港の悪臭改善(広島)
  • 中海浅場造成工事(国交省発注)
  • 日本橋の水辺環境改善材(東京)

小野田港防波堤、刈屋漁協工事

SCP施工状況

大竹地区埋立地SD工事

SD施工状況

中海浅場造成工事

  • 覆砂状況
  • 中海における国交省水質環境改善事業
  • 中海における国交省水質環境改善事業
Hiビーズ覆砂後の藻類繁茂状況
  • 藻類が繁殖
  • Hiビーズ表面に繁茂した藻類
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